トルコ最大の複合企業コチ・ホールディングと米フォードの合弁自動車メーカーであるフォード・オトサンは16日、コジャエリ県のゴルジュク工場に20億ユーロを投資すると発表した。商用車の増産と電気自動車(EV)バッテリーの生産開始に向けた態勢を整える。これによってオトサンの自動車生産能力は現在の年44万台から65万台に拡大する。
現地英字紙『デイリー・サバフ』によると、バッテリー工場は来年に開設される。年産能力が最終的に13万個に達する計画だ。商用車工場は2023年から、フォードが生産を請け負った独フォルクスワーゲン(VW)のデリバリーバン「トランジット」の出荷を開始する。エンジンモデルのほか、ハイブリッド、電動モデルを手がける。新工場の年産能力は21万台を予定している。
オトサンのアリ・コチ社長によると、今回の投資はトルコ自動車業界で過去最大規模だ。国内の電動車工場は、「国民電動車」の開発・生産合弁会社TOGGに次いで2つ目となる。