ブルガリアVC、ギリシャのバイオテック企業にシード投資

ブルガリアのベンチャーキャピタル企業イレブン・キャピタルはこのほど、ギリシャの同業メタヴァロンVCと共同でギリシャのバイオテクノロジー企業バイオピクスT(BIOPIX-T)に140万ユーロを投資したと発表した。ブルガリアのメディア報道によると、イレブンが出資したのは、このうち30万ユーロ。同社としてギリシャにおける初の投資案件となる。

バイオピクスは2019年の創業。新型コロナやインフルエンザなどの感染症が診断できる携帯型分子診断装置を開発した。同社初の製品は新型コロナの検査キット(1回分)が付いた「ぺブル(Pebble)」で、30分以内に結果が判明するという。今回のシード投資は製品の生産・供給開始など、事業のスタート・拡大に用いる。

創設者の一人であるセルギオス・カツァロシュ氏は、「イレブンの支援でブルガリアに進出し、バルカン地域を網羅する供給体制を構築したい」と抱負を語った。

イレブンによると、ぺブルは欧州連合(EU)の安全性能基準である「CEマーク」を近く取得できる見通し。取得次第、すでに注文を受けている分から出荷を開始する。

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