長城汽車傘下のハバル、CIS地域の販促強化

中国自動車大手の長城汽車(GWM)傘下の自動車メーカー、ハバル(Haval)はこのほど、ロシアで製造した車両の独立国家共同体(CIS)諸国への輸出を拡大する意向を明らかにした。昨年輸出を開始したベラルーシに加え、アゼルバイジャンとカザフスタンにも出荷する。対象となる車両はスポーツ多目的車(SUV)の「F7」、「F7x」及び「H9」をベースにしたモデルとなる予定。

ハバルは年内に販売店をカザフスタンの15都市に開設するほか、ベラルーシでも販売体制の拡充を図っていく予定。アゼルバイジャン向けには当初「F7x」を出荷する計画だ。

同社は2019年6月、モスクワ近郊トゥーラのウズロバヤ工業団地で工場の操業を開始した。昨年には連邦政府と部品の現地化などを含む協定を締結し、11月に424億ルーブル(4億8,000万ユーロ)をかけて1万平方メートルの広さを持つエンジン工場の建設を開始している。現在の従業員数は1,400人。22年に稼働を開始する新工場では300人を雇用し、年間8万基のエンジンを生産する予定。

同社によると、昨年1-10月期のロシア国内での販売台数は1万3,300台だった。(1RUB=1.47JPY)

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