ポーランドのバスメーカー、ソラリスは4日、独フランクフルトの公共交通事業者イン・デア・シティ・ブスから燃料電池バス「ウルビーノ12ハイドロジェン」13台を受注したと発表した。来年中に定期運行バスとして運用が始まる。契約額は明らかにしていない。
ハヴィエ・カリエハ最高経営責任者(CEO)は「都市は二酸化炭素(CO2)の全排出量の60%を占めている。このため、グリーントランスフォーメーション(再生エネルギーへの転換)の実現には公共交通を含むあらゆる点で取り組みを進めることが必要だ」と話し、ソラリスの燃料電池モデルへの関心の高まりを歓迎している。
ソラリスによると、「ウルビーノ12ハイドロジェン」は、出力70キロワット(kW)の燃料電池に加え、蓄電用の高性能バッテリーを搭載する。燃料の水素を屋根の上に据え付けられた5つのタンクに保管することにより、最長350キロメートルの航続距離を確保した。