トルコ軍、AI搭載の無人水上戦闘艇を量産へ

トルコが軍事用の無人水上艇(USV)の配備を計画している。軍事アナリストのタイフン・オズベルク氏によると、当該のUSVは同国が独自開発した水上戦闘艇「ULAQ」で、水上艦艇との戦闘を想定した対水上戦(ASuW)向けの仕様となる。既に海上公試を終了しており、今後射撃テストを実施した上で量産に入る予定。同艇は遠隔操舵の他、人工知能(AI)を使った自動操舵にも対応している。

「ULAQ」は同国のARES造船所とMETEKSANディフェンス社が協力して昨年10月に開発を開始し、今年2月にはプロトタイプが完成していた。

船体に複合素材が使用された「ULAQ」の作戦行動範囲は約400キロメートル、最高時速65キロメートル。司令部や他の艦船との暗号通信装置を備えているほか、昼夜を問わず作戦行動をとることが可能だ。兵装として、同国の軍事企業ロケットサン(Rocketsan)製のレーザー誘導ロケット弾「Cirit」4発と、対戦車誘導ミサイル「L-UMTAS」2発を装備する。

同無人水上艇は妨害電波発生装置や電子戦システムも備えており、様々な作戦上の要請に応えることが可能だ。主に情報収集、監視、分析、非対称戦、護衛、戦略インフラの防護などにおける運用を想定している。

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