2021/5/26

テクノロジー

ドロップシッピングのプリントフル、ラトビア初のユニコーンに

この記事の要約

オンラインショップ向けにオリジナルデザイングッズのオンデマンド生産・梱包発送サービス(ドロップシッピングサービス)を提供するプリントフル(Printful)が、ラトビア初のユニコーン企業(企業価値が10億米ドル以上のスタ […]

オンラインショップ向けにオリジナルデザイングッズのオンデマンド生産・梱包発送サービス(ドロップシッピングサービス)を提供するプリントフル(Printful)が、ラトビア初のユニコーン企業(企業価値が10億米ドル以上のスタートアップ)となった。25日の同社発表によると、米投資会社のブリーガル・セージマウントからこのほど、1億3,000万ドルの少数投資を受け入れたが、投資額をはじき出す下敷きとなった企業評価額が10億ドルを超えたという。

プリントフルは2013年の創業。オンラインショップと連動し、オリジナルデザインのアパレルやアクセサリー、食器、筆記具などの受託生産(OEM)・梱包・発送サービスを手がける。いずれも注文を受けてから生産するため、在庫は持たない。現在は米国のシャーロット(ノースカロライナ州)に本社を置く。生産拠点は米国に3カ所、ラトビアに2カ所、スペイン、カナダ、メキシコに各1カ所にある。豪州、日本、ブラジルでは現地企業と提携している。

昨年の売上高は前年実績から約80%増の2億ドル強に達し、従業員数も2倍の1,800人に増加した。従業員の所得税・社会保険料を含むラトビア政府への納税額は500万ドルを超えたという。

ダヴィス・シクスナンス最高経営責任者(CEO)によると、コロナ危機で新たな収入源を模索する人や、ロックダウンで営業できなくなったコピーショップを新たな顧客として獲得できたのが成長につながった。