フォルクスワーゲン(VW)・グループ傘下の高級車メーカー、アウディのハンガリー子会社アウディ・フンガリア はこのほど、同国のジュール工場を拡張する計画を発表した。計6,300平方メートルを拡張する計画で、近く工事を開始し、2022年夏に完工する見通し。ハンガリー政府は当該計画に資金支援する予定。
具体的には、金型や製造設備、車体部品を開発・生産する部門の生産棟を3,800平方メートル拡張する。当該生産棟の面積は現在、5万2,000平方メートル。拡張工事により生産能力は30%増強される。これに加え、物流棟も2,500平方メートル拡張する。今回の拡張工事により、ジュール工場では従業員約700人分の職場を確保することができる。
今回生産棟を拡張する部門では、アウディやVWグループのスポーツモデルのほぼすべての車体部品を生産している。例えば、アウディ「RS」の派生モデルやアウディ「R8」、アウディ「eトロン GT」、ランボルギーニやベントレーのモデルなどのボンネットやテールゲート、ドア、フェンダー、ルーフ、サイドウォールフレームなどが含まれる。