独フォルクスワーゲン(VW)のチェコ子会社であるシュコダ自動車は20日、国内北部のヴルフラビー工場でギアボックスの製造工程に新型作業ロボットを導入したと発表した。これに採用されている自社開発のスマートハンドリングソリューションを今後、他の生産工程の自動化でも徐々に導入していく考えだ。
新型ロボットは加工機械への鍛造部品のセッティングから取り出し、運搬ケースへの投入までの一連の作業を行う。3Dカメラを使ったデジタル画像認識と高度なアルゴリズムにより、正確で効率的な作業を可能にしている。同作業の担当者は、1シフトで総重量900キロの部品を取り扱う重労働から解放され、今後は金型交換や計測作業に注力する。
ヴルフラビー工場は2012年に7速ダイレクギアボックスの生産を開始した。現在、日産約2,300ユニットで、VWグループの他のブランドにも供給している。シュコダの生産拠点の中でもインダストリー4.0(I4.0)の実践に先進的に取り組み、すでに様々な加工工程と運搬作業で自動化を実現している。