ポーランド政府、水素生産のハブ形成を計画

ポーランド政府は18日、同国南東部のジェシュフを拠点に水素ハブを形成するための基本計画書に調印した。今後10年をかけて同市を中心に「ポトカルパチェ水素バレー」を立ち上げ、水素戦略の中核拠点として整備する。

同国のモラビエツキ首相によると、ポーランドは水素生産で世界5位、欧州3位と上位につける。同首相は、水素生産のノウハウは十分あるとした上で、2034年までに総設備容量2ギガワット(GW)に上る電解施設を導入する意向を表明。水素ハブ形成のためにあらゆる措置を取ると述べた。政府は欧州連合(EU)の支援を含め、水素社会形成に向けた様々な資金を活用していく方針だ。

政府は今年1月、エネルギー、運輸及び工業部門での水素の利用促進を目的に水素戦略を策定しており、再生可能エネルギーから生成されるグリーン水素の国内生産振興に向けた優遇措置を導入する姿勢を示していた。同戦略では石油化学会社や肥料メーカーを中心に水素の利用を促進する他、水素燃料バスの数を3,000台まで増やすことも計画している。

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