トルコ、7月から廃プラ輸入を制限

トルコが7月3日以降、プラスチック廃棄物の輸入を大幅に制限する。欧州連合(EU)のごみが国内で違法投棄されている事実が明らかになったためで、昨年の輸入量の74%が禁止対象となる計算だ。

国際的な環境保護団体グリーンピースは今年3月、トルコ南部のアダナ県の10カ所で、英国やドイツなどEU加盟国のビニール袋や包装容器が、河川や海辺、道路沿いに投棄されているのを発見した。

欧州法は、経済協力開発機構(OECD)非加盟国へのプラスチック廃棄物輸出をリサイクルされる場合に限り認めている。中国が輸入を禁じた2018年以来、トルコへの輸出が増加する一方で、同国のリサイクル率は12%に過ぎない。この矛盾を解明するためにグリーンピースが調査し、不法投棄がわかった。

トルコは7月から、昨年の輸入量の74%を占めるポリエチレンごみを禁輸対象に加える。一方でポリエチレン・テレフタレート(PET)とポリプロピレン(PP)は引き続き受け入れる。

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