ルーマニアの新興企業、大規模データセンター整備へ

●地域初のHSDCは投資額1.7億レウ

●新データセンターの電力利用効率はほぼ最高点の1.1

ルーマニアの新興企業クラスターパワー(ClusterPower)は13日、クラヨバ近郊に国内最大のデータセンターを設置すると発表した。投資額は1億7,200万レウ(3,600万ユーロ)。地域初のハイパースケールデータセンター(HSDC)を整備し、南東欧地域における主要企業の一つとなることを目指す。財務省は同センターがルーマニアのIT競争力強化に貢献するとみて、8,200万レウの助成金を支給している。

HSDCは増大するクラウド需要を賄う大規模なデータセンターと技術インフラからなる巨大施設。クラスターパワーのHSDCはクラヨバ北東のミスキーに位置し、5つのセンターで構成される。2025年に完成する予定だ。

クラスターパワーでは、人工知能(AI)を活用して最新のデジタルソリューションを開発・運営できる環境を提供するとコメント。また、運営に必要な電力は独自の天然ガス熱電併給施設(最大出力200メガワット)を設けてまかなう。同施設は冷却にも利用できるため、新データセンターの電力利用効率は1.1と、最高点の1.0に迫るという。(1RON=27.02JPY)

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