●硫黄埋蔵量の多いカザフスタン西部に工場を設置
●同社の粉末硫黄はタイヤ製造の加硫材として使用
粉末硫黄を生産するトルコのブリムストーン(Brimstone)はカザフスタンで硫黄コンクリートを生産する計画だ。同国を訪問中のヌルドグド社長が8日明らかにしたもので、硫黄の埋蔵量が多い同国西部に1,000万ドルを投じて工場を設置する。今年末に着工し、50人を新規雇用する予定。製品は中国、欧州、ロシアなどに輸出する。
硫黄コンクリートは耐腐食性が高く、主に下水道関連設備に使われている。投資促進機関カザフ・インベストのユスポフ会頭は同プロジェクトへの支援を表明した。同会頭はまた、同国の化学産業に関連し総額6億ドル、計9つの投資プロジェクトが計画されており、構想段階から投資後に至るまでの期間に渡って全面的に支援していくと述べた。
ブリムストーンはトルコ西部のイズミルに工場を持ち、粉末硫黄の生産能力は年間3万6,000トン。製品は主に土壌改良やタイヤ製造の加硫剤として使用されている。