トルコEC最大手トレンドヨル、6月中に20億ドル調達へ

●ソフトバンクなどと協議

●中国アリババ傘下の同社は23年のIPO目指す

中国電子商取引(EC)大手アリババのトルコ子会社トレンドヨル(Trendyol)が新規投資家から20億ドルを調達するもようだ。ロイター通信が16日、消息筋の情報として報じた。すでにソフトバンクや米ジェネラルアトランティックなど複数の国際投資会社と協議を行っており、今月中に投資を受ける見込みという。

アリババは2018年、トレンドヨルを推定7億4,000万米ドルで買収した。今年4月に出資シェアを約3.7%追加取得し86.5%に増強したばかりだ。トレンドヨルは2023年に計画する新規株式公開(IPO)までに出資者を多様化し、10億ドル超の調達を目指していることを明らかにしていた。

トレンドヨルは2010年創業早期に米国ベンチャーキャピタル(VC)のタイガー・グローバルとクライナー・パーキンス(Kleiner Perkins)から投資を受けた。事業成長期には欧州復興開発銀行(EBRD)も資本参加した。近年の急成長で国内ECプラットフォーム最大手に躍進し、イタリア、スペイン、英国を含め世界27カ国で事業展開している。

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