トルコの輸出業者、コンテナ不足を木箱で解消

●加工済み大理石を木製コンテナで輸出

●木箱での加工品輸出は「初の試み」=関係者

世界的なコンテナ不足を背景に、トルコの輸出業者が木製コンテナを利用する傾向を強めている。新型コロナ禍から経済が立ち直りを見せる中、コンテナ不足による輸送コストの増大でメーカーの競争力が低下するとの懸念が背景にある。

現地のアナドル通信によると、同国の大理石メーカー、DNメルメルは主要輸出先の米国に製品を出荷する手段として木製コンテナの利用に乗り出した。加工済みの大理石の総重量は約11トン。通常はコンテナ400個を使い輸送されるが、今回はパレットに似せて作られた木箱に収めばら積み貨物として米国に輸出した。製品の90%を世界80カ国以上に輸出する同社が輸送に木箱を使用するのはこれが初めて。

デニズリ鉱業・大理石協会(DENMERDER)のスングル氏は、加工品を木箱で輸出する初の試みだと述べ、今後もそうした動きは拡大するとの見方を示した。

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