2021/6/30

テクノロジー

ズベル、オンライン販売支援ツール企業を買収

この記事の要約

●ズベルはEC関連の事業能力を強化●取引額は「15~20億ルーブル」=コメルサント紙ロシア金融・テクノロジー大手のズベルが、通信機能を重視した顧客支援・オンライン販売ツールを運営する新興企業ジヴォ(Jivo)を買収する。 […]

●ズベルはEC関連の事業能力を強化

●取引額は「15~20億ルーブル」=コメルサント紙

ロシア金融・テクノロジー大手のズベルが、通信機能を重視した顧客支援・オンライン販売ツールを運営する新興企業ジヴォ(Jivo)を買収する。取引額は公表されていないが、現地経済紙コメルサントは消息筋の情報として15億~20億ルーブル(2,050万~2,730万米ドル)程度と報じている。当局の承認を経て、7月に手続きが完了する見通しだ。

ジヴォは2012年の創業で、ロシアのほか、米デラウエア州に拠点を持つ。独自アプリ「ジヴォチャット」は、オムニチャネル(双方向)型の顧客支援・オンライン販売プラットフォーム。見込み客とのコミュニケーションを重視し、ワッツアップ(WhatsApp)やLINEなどのインスタント・メッセンジャーをはじめ、ソーシャルメディア、アプリ、電子メール、電話、ショートメッセージ、チャットボットで客の質問や疑問に対応する。

この多チャンネルコミュニケーションと、ウェブサイト上のチャット機能、リード(見込み客)管理、顧客管理システム(CRM)を融合させて商品販売を促進する。一般的なCRMおよびコンテンツ管理システム(CMS)と統合も可能だ。

ズベルは電子商取引(EC)分野への進出を強めており、ジヴォチャットが自社エコシステムにおける企業・顧客間通信で中心的な役割を果たしていくとみる。ジヴォチャットはウェブサイト27万8,000サイト、フェイスブック・メッセンジャー7万1,671チャンネル、テレグラム3万2,628チャンネルで使われている。

なお、米国事業が今回の取引でどう扱われるのかは明らかにされていないが、ジヴォによると「国外事業は継続・拡大する」という。(1RUB=1.52JPY)

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