欧州委員会が6月29日に発表したユーロ圏の同月の景況感指数(ESI、標準値100)は、前月を3.4ポイント上回る117.9となり、21年ぶりの高水準に達した。欧州で新型コロナウイルスワクチンの接種が進み、経済が正常化しつつあることで、景気の先行きを楽観視する動きが加速している。
景況感の改善は5カ月連続。EUのESIは前月を3.0ポイント上回る117.0で、こちらも21年ぶりの高水準だった。主要国はドイツが5.0ポイント、イタリアが2.1ポイント、フランスが1.3ポイントの幅で上昇した。
ユーロ圏のESIは全分野で上昇した。特に外出・営業制限の緩和を受けてサービス業が6.6ポイント、小売業が4.0ポイントの上昇と、大きく上向いた。製造業は1.2ポイント、消費者は1.8ポイント、建設業は0.2ポイントの幅で改善した。