アグリテック・スタートアップの露アグロクラブ、成長資金500万ドルを調達

●同社は農業の全方面をつなぐ循環型サービスを提供

●獲得資金は米国開拓に振り向ける予定

ロシアの農業ITサービス・スタートアップ企業、アグロクラブ(Agro.Club)はこのほど実施した資金調達ラウンドで、500万ドルの成長資金を獲得した。オランダのラボフロンティア・ベンチャーズとギリシャのベンチャーフレンズを始め、複数の国際投資会社が参加した。調達資金は市場拡大に投じる予定。年内にスペインと英国でサービスを開始し、将来的にアルゼンチン、ブラジル、ハンガリー、ポーランドにも進出する構想を描く。

アグロクラブは2018年8月、生産者とサプライヤー、農産物需要者をつなぐ循環型(エコシステム)のデジタルマーケットプレイスとしてサービスを開始した。オペレーションを最適化できるよう事業分析、受注管理、電子商取引(EC)、マーケティング、ネットワーキングのための制御ツールも提供する。農家約1万7,000、穀物加工業者約4,000、小売・卸売り業者200が利用しているという。

アグロクラブは現在ニューヨークに拠点を構え、米国市場攻略を狙っている。昨年6月に同社初の資金調達を行い、独ベンチャーキャピタル(VC)のスピードインベスト、墺金融大手ライファイゼンバンク・インターナショナル(RBI)子会社のエレベーターベンチャーズから150万ドルを調達した。

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