●遅れていたAPI管理の自動化に着目
●管理の手間が省かれ、開発者は本来業務に専念できるように
API(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)の分析・監視プラットフォームを開発・運営するクロアチアのトレブル(Treblle)はこのほど、欧州ベンチャーキャピタル(VC)のナウタ・キャピタルから120万ユーロを調達した。開発事業の強化と製品開発・市場投入戦略の加速が目的だ。
APIは異なるアプリケーションの機能を連携させるための仕組みで、様々なシステムが混在するインターネットになくてはならない存在。2018年のウェブトラフィックの83%は何らかの形でAPIと関連しており、世界的なブランド大手では1日のインタラクション数が数百億回にも上る。それにもかかわらず、これまでAPI導入後の管理や最適化については十分に考慮されて来ず、手間や時間がかかっている。トレブルを利用すると、API管理の自動化が進み、開発者が本来の業務である開発に取り組めるようになるという。
同社は2020年の創業。設立者の2人はアプリやウェブサイトの開発を手がけていたが、毎日のようにAPIを使っているうちに、管理のために手動で繰り返し行うプロセスが多いことに気づいた。また、APIの仕組みや機能の全てを理解しているクライアントが少ないことも判明したという。