スロベニアとクロアチア、技術商業化で投資プラットフォーム立ち上げ

●プラットフォーム名は「中東欧技術トランスファー(CEETT)」

●イノベーション事業や学術機関の知財保護に資金を供給

欧州投資銀行(EIB)グループの欧州投資基金(EIF)は26日、スロベニアの首都リュブリャナで、同国およびクロアチアの開発銀行と提携し、先端技術の商業化促進を目的とする投資プラットフォームを立ち上げたと発表した。欧州連合(EU)で複数の加盟国が協力してこの種のプラットフォームを設置するのはこれが初めて。研究成果の実用化で西欧のレベルと肩を並べることを目標にする。

投資プラットフォームの名称は「中東欧技術トランスファー(CEETT)」。資金としてEIFが2,000万ユーロ、スロベニアのSIDバンカとクロアチア復興開発銀行(HBOR)がそれぞれ1,000万ユーロを拠出する。ベンチャーキャピタル(VC)・ファンドに投資するほか、革新技術の研究プロジェクト、大学・研究機関の知的財産保護に資金を供給する。

EIFによれば、プラットフォームの対象となる両国の大学・研究機関の特許申請数は今後5年間に350件以上、スピンオフ企業は100社に上ると予測される。

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