●賃貸業務支援ソリューションを提供する不動産テック企業
●仮想現実を使い、オンライン上で物件の内見を可能に
商用不動産オーナー向けの賃貸業務支援(リーシング)プラットフォームを運営するルーマニアのブライト・スぺース(Bright Spaces)はこのほど、150万ユーロを調達した。資金は技術開発、中東欧及び西欧への進出に振り向ける。
ブライト・スぺースは2019年の創業。3D・仮想現実(VR)技術を用い、賃貸不動産を探している人が物件をオンライン上で見学できるようにした。技術的なデータや周辺の環境、店舗・飲食店などの情報も参照でき、関心が高まれば実物の見学や賃貸オファーの請求も可能だ。
不動産オーナーは管理パネルを使い、保有物件の契約データや空き物件、賃借希望者側の条件(駐車スペースや倉庫など)を参照できる。また、自分用のホットフォルダを作成し、管理に役立てることができる。
これまでにルーマニアと英国で特注リーシング・プラットフォームを整備した。顧客としてスウェーデンのスカンスカ、ルーマニアのワン・ユナイテッド・プロパティースとインパクトハブ、英モアランド・プロパティ・ソリューションズなどを獲得している。
今回の資金調達のリードインベスターは仏アクセレオ・キャピタル。このほか、英パイ・ラブス(Pi.Labs)、米スパーキング・キャピタル、ルーマニアのグロウチェアヌ(Growceanu)および複数の有名なエンジェル投資家が参加した。