イーサリアム開発プラットフォームのテンダリー、1,530万ドルを調達

●イーサリアムはWeb3.0(分散型ウェブ)の柱の一つ

●18年創業の同社、イーサリアムの複雑さを緩和する技術を開発

次世代の金融インフラと目されるイーサリアムの開発プラットフォームを運営するセルビアのテンダリー(Tenderly)は7月29日、シリーズAラウンドで1,530万米ドルを調達した。開発の継続と人員増強が目的だ。

テンダリーは2018年の創業。ベオグラードに本拠を置く。創業者らはイーサリアムの仕組みが複雑で、開発できる技能を身に着けるまでに長い時間と努力が必要なことを問題視。開発の敷居を下げるためのプラットフォームを開発した。同プラットフォームを使うと、スマートコントラクト(自動契約)、監視プラットフォーム、テスト環境、開発中のプロジェクトに簡単に組み込める既製コンポーネントが利用でき、時間と費用を節約できるという。

イーサリアムはビットコインに次いで2番目に大きいブロックチェーンネットワーク。すでに金融インフラとして積極的に利用されている。Web2.0に続くWeb3.0(分散型ウェブ)の柱の一つとみなされ、既存のアプリケーションがWeb3.0で使えるよう、多くの開発プロジェクトが進められている。

今回の資金調達では米アクセルがリードインベスターを務め、従来からの投資家である独ポイントナイン・キャピタルと加バージョンワン・ベンチャーズも追加出資した。また、ニコラ・デセーニュ氏(アルゴリア共同創業者)、ミルコ・ノヴァコヴィッチ氏(インスターナ共同創業者)、ロドリゴ・マルティネス氏(ハローワールド投資者)、ギジェルモ・ラウフ氏(ヴァ―サルCEO)といったエンジェル投資家も参加した。

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