●子会社7社をユーロホールドに売却、取引額3億3,500万ユーロ
●CEZは既にルーマニアから撤退、ポーランド資産も売却の方針
チェコ国営電力大手CEZは7月27日、ブルガリアの7子会社を同国の金融・保険系持ち株会社ユーロホールドに売却する手続きが完了したと発表した。売却は国内事業に集中する戦略に沿ったもので、取引額は3億3,500万ユーロに上る。これによってCEZのブルガリア事業は、エネルギーサービスと電力取引事業を残すのみとなった。
ユーロホールドは2019年にCEZと取引で合意したものの、規制当局による承認がずれ込んでいた。取得した7社のうち2社で少数株主に対する買収提案が義務付けられていることから、最終的な取引額は総額5億ユーロに上る見通し。すでに7月に増資を実施し、買収資金として1億5,700万レフ(8,030万ユーロ)を調達している。買収した企業は完全子会社イースタン・ヨーロピアン・エレクトリック・カンパニーが管轄する。
CEZは2004年の電力事業民営化を機に、ブルガリアに進出した。すでにルーマニア市場から撤退し、ポーランド事業についても売却を表明している。(1BGN=66.43JPY)