美容業界で働く個人事業主向けのマネジメントアプリを開発している。事業主とクライアントを同社が運営するプラットフォーム上で結び付け、サービスの予約や確認、決済をできるようにする。オンライン予約機能により、事業主にとり時間的負担が大きい電話対応の必要が無くなり、マネジメント業務を月平均にして22時間節約できるという。
2020年4月の設立以来、事業は急成長しており、今年に入ってクライアント数は前年比317％の増加を記録している。このほど行ったシード前ラウンドで獲得した100万ドルの資金は米国市場への参入に振り向ける方針だ。同国では美容専門家の70％が個人事業主として活動しており、マネジメントサービスの市場規模は660億ドルと見積もられている。
ヘアスタイリスト、メイクアップアーティスト、ネイリストなどの美容プロフェッショナルは同社のプラットフォームにてプロフィールを作成し、フェイスブックとインスタグラムに連携させることで潜在顧客にアプローチできる。自動化された予約機能やSMSによるリマインダーなどを活用できるほか、収益に関するデータや予約の頻度、キャンセルの動向など顧客に関する様々な洞察を得ることができる。
同社はスタッフ数4人。今回の投資ラウンドに参加したスタートアップ・ワイズ・ガイのジョーン・ヴァイチュレヴィチウテ氏は、「Watalookのチームはクライアントのボリューム層であるZ世代（1990年代後半以降に生まれた世代）の雰囲気をよく理解しており、彼らに響くためのツールや知識、やりとげる意志を持っている」と述べている。
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