●1,000万ユーロの枠を供与、宇宙開発の加速に役立つと判断
●衛星のシェアにより安価な機材運用が可能に
欧州投資銀行(EIB)は8月26日、小型衛星の開発運営を手がけるブルガリアのエンデュロサット(Endurosat)に1,000万ユーロの融資保証枠を供与したと発表した。同社の提供する衛星共用サービスが宇宙開発の加速に役立つと判断した。
エンデュロサットは2015年の創業。小型の商用・探査用・科学衛星の設計から生産、運営までを手掛ける。衛星間通信接続や、宇宙データと分析用アプリケーションに強みを持つ。
衛星共用サービスの利用者は、エンデュロサットの衛星をリースすることで、自前の人工衛星群を持たずにセンサーや計器を衛星軌道上に配備できる。従来よりもずっと簡単かつ迅速に機材を宇宙空間に送れる利点がある。
最新の決算データによると、エンデュロサットの2019年売上高は204万レフ、純利益は19万4,000レフ(約10万ユーロ)だった。ブルガリア経済省が先月発表したところによると、エンデュロサットは420万レフを投じてソフィアに初の小型衛星研究拠点を設ける計画だ。(1BGN=66.39JPY)