チェコCEZ、大型EV用電池工場めぐる企業連合設立へ

●シュコダ自やアジア企業4社と交渉中

●ギガファクトリーの建設費は20億ドルに上る見込み

チェコ電力大手の国営CEZは25日、電気自動車(EV)用電池を大量生産する「ギガファクトリー」設置に向けた企業連合の設立について、年内に結論を出す方針を発表した。ダニエル・ベネシュ社長によると、現在は4社のアジア企業と工場建設について交渉を行っている。建設費は20億ドルに上るもようだ。

同社長はまた、CEZが独フォルクスワーゲン(VW)傘下のシュコダ自動車とも工場建設について交渉中であることを明らかにした。VWが提携するバッテリーメーカーと協力していくと目される。

チェコの自動車産業は国内製造業で最大のシェアを持つため、今後ガソリン車からEVへスムーズに移行することは同国経済にとって大きな意味を持つ。北部のドイツ国境に近い地域でのリチウム生産プロジェクトにも期待がかけられており、CEZの傘下企業によって開発が進められている。

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