●同国で初めての水素スタンド整備事業、投資額は1.1億ユーロ
●1日あたり4,000キロのグリーン水素の生産能力を確保
スロバキアのエネルギーサービス事業者BCFエナジーが国内40カ所に水素スタンドを新設する計画だ。同国における水素スタンド整備はこれが初めて。ガソリンスタンドを運営するベンジノールと提携し、再生可能エネルギーを用いて生産した「グリーン水素」を提供する。投資総額は1億1,000万ユーロで、2023~24年の製造販売開始を見込む。23日付の英字紙『スペクテーター』が報じた。
BCFはグリーン水素の製造施設を複数設け、1日当たり4,000キログラムの生産能力を整備する。太陽光発電所から電力の供給を受けるために面積230ヘクタール以上の発電所が必要になる見込み。水素の輸送はすべて燃料電池車(FCV)で行う。スタンド整備がFCV普及を後押しすることを期待している。
スロバキアで発売されているFCVはこれまでのところ、トヨタ「ミライ」のみ。水素を充填するには隣国オーストリアのウィーンまで行かなければならない。