●WSFは中東欧諸国の視座からの安全保障会議
●トルコ、ポーランド、ルーマニアは「三国首長会談」実施へ
トルコのチャヴシュオール外務相は今月5-6日に開かれた第7回ワルシャワ安全保障フォーラム(WSF)で、同国と中東欧諸国の協力強化を訴えた。バルト海と黒海の沿岸地域の戦略的提携に関するパネルディスカッションで北大西洋条約機構(NATO)の新たな挑戦と危機について議論する中で、トルコと中東欧諸国・バルト3国には「多くの協力機会がある」と強調した。
チャヴシュオール外相によると、トルコはNATO以外では防衛産業、IT・物流、バルカン地方での連携、エネルギー産業で中東欧諸国と協力の基盤がある。テロリズムなど既存の問題に加え、サイバー脅威など新たな難題も抱え、さらに協力が必要と見ている。
一方、トルコ、ポーランド、ルーマニアは三国メカニズムを重要視し、首長レベルにこれを格上げすることを決めた。同外相によると、来年トルコで三国の首長会談を行う考えだ。
WSFはNATOとの戦略的提携に基づき、2014年に発足した。中東欧諸国を中心に世界40カ国の首長、政治関係者、欧州連合(EU)、NATOなどの国際機関や欧米のシンクタンクの代表者も参加している。