「サハリン2」のLNGが愛知県に到着、同事業として初のCO2中立性を達成

●東邦ガスが購入し、知多半島のLNGターミナルに陸揚げ

●ロシア初のLNG事業のサハリン2は年間処理能力1,160万トン

ロシア極東のサハリン州で液化天然ガス(LNG)事業「サハリン2」を実施するサハリンエナジー社はこのほど、同社の液化天然ガス(LNG)輸送船グランド・アニバが愛知県知多半島のLNGターミナルに到着したことを明らかにした。同LNGは名古屋圏にガスを供給する東邦ガスが購入したもの。サハリン2プロジェクトで産出する天然ガスとしては初めて、生産から出荷にいたるまで二酸化炭素(CO2)の中立性を達成した。

2009年に商業生産を開始したサハリン2はロシア初のLNG事業。2本の生産ラインを備え、年間処理能力は1,160万トンに上る。事業主体であるサハリンエナジーの株式は国営ガスプロムが50%プラス1株、英蘭系シェルが27.5%マイナス1株、三井物産が12.5%、三菱商事が10%をそれぞれ保有している。

今回のCO2中立性はサハリンエナジーの関係会社であるガスプロム・マーケティング・アンド・トレーディングから排出権を購入することで達成された。サハリンエナジーは今後もCO2排出削減に向けた取り組みを進めていく方針だ。

上部へスクロール