フォード・オトサン、大型トラックに初の国産ギアボックスを搭載

●国産化により工場の国内調達率は74%から90%に拡大

●国産ギアは18年に開発開始、総投資額は5,800万ユーロ

米自動車大手フォードとトルコのコチ財閥の合弁会社、フォード・オトサンは19日、初の国内開発ギアボックス「エコトルク(Ecotorq)」を発表した。中央アナトリアのエスキシェヒール工場で生産し、フォードトラックの大型商用車に搭載する。他社ブランドへの供給も視野に入れている。

「エコトルク」の開発は2018年にスタートし、総投資額は5,800万ユーロに上る。トルコ科学技術研究委員会(TUBITAK)の支援を受け、約230人のエンジニアが関与した。エスキシェヒール工場の完成車の国内調達率はギアボックスの国産化により74%から90%に拡大する。トルコの商用車ブランドとしての存在感と国際競争率の向上につながると期待される。

フォード・オトサンは設計から開発、試験まで一手に行うトルコ唯一の商用車メーカーで、国内生産台数の約4分の1を担う。エスキシェヒール工場は欧州市場を中心に40ヵ国超に大型トラックを輸出している。同工場には新世代大型トラック「F-MAX」とバッテリーの生産のため、新たに20億ユーロを投資する計画だ。

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