●モノクロナール抗体薬「レグダンビマブ」を西バルカンで販売
●製薬大手テヴァ子会社のズトラヴリェは年初、英社に売却
セルビアの製薬会社ズトラヴリェ(Zdravlje)はこのほど、韓国のバイオ医薬品大手セルトリオンが開発した新型コロナウイルス感染症のモノクロナール抗体治療薬(成分名レグダンビマブ、Regdanvimab)の販売契約を交わした。セルビアを含め西バルカン諸国で販売する計画だ。
セルトリオンは10月、EUの欧州医薬品庁(EMA)に新型コロナ治療薬としての販売承認を申請した。酸素治療は必要ないが重症化リスクがある成人患者への処方薬で、第3相試験で患者の重症化リスクを大幅に抑え、死亡率を重症化リスクのある患者で72%、被験者全体で70%減らすことができたという。
ズトラヴリェはイスラエルの医薬品メーカー、テヴァ(Teva)の子会社として設立されたが、年初に英フロンティアファーマと投資会社ベイストーンに買収された。セルビア南部のレスコヴァッツ工場で心臓・肺疾患向け治療薬を製造している。