2021/11/3

総合・マクロ

中東欧諸国、台湾との関係を強化

この記事の要約

●チェコ、スロバキア、リトアニアの3カ国を経済視察団が訪問●3国は中国の空約束に失望、台湾への強硬姿勢にも反感台湾経済視察団が先月20日から30日にかけ、チェコ、スロバキア、リトアニアの3カ国を訪問した。期待していた中国 […]

●チェコ、スロバキア、リトアニアの3カ国を経済視察団が訪問

●3国は中国の空約束に失望、台湾への強硬姿勢にも反感

台湾経済視察団が先月20日から30日にかけ、チェコ、スロバキア、リトアニアの3カ国を訪問した。期待していた中国からの大型投資が実現しないなか、中東欧諸国が科学・技術水準が高く、投資実績もある台湾との関係を再強化する姿勢であることを示すものだ。中国の台湾への姿勢がますます強硬化していることも、旧ソ連の衛星国だった中東欧諸国の連帯感を生んでいる。

台湾の代表団が訪れたのを機に、各国と台湾の間で提携に向けた数々の基本合意書が交わされた。スロバキアでは、オンラインセキュリティ、宇宙産業、触媒技術、精密工学、製品・製法開発、研究開発(R&D)、投資、グリーン経済、スマートシティ、自動車に代わる移動手段(オルタナティブ・モビリティ)などが重点となった。

チェコでは、自動車、半導体部品製造、宇宙技術、製薬、バイオ医薬、サイバーセキュリティ、観光、物流などの企業との会合が持たれた。台湾政府の出資する合作金庫銀行(TCB)と、国有の台湾輸出入銀行(TEBC)はプラハ支店開設を計画している。

昨年、台湾を訪れたチェコのミロシュ・ヴィストルチル上院議員議長は、提携が有望な分野としてエレクトロ・モビリティー、半導体、金融、医療品、観光支援などを挙げている。

リトアニアでは、台湾の工業技術研究院(ITRI)とリトアニアの中小企業支援機関エンタープライズ・リトアニアおよび投資誘致機関インベスト・リトアニアが、半導体、バイオテクノロジーの開発提携推進で基本合意した。また、農業、レーザー・光学技術分野の企業マッチング会合には現地企業150社あまりが参加した。訪問団の一員である呉政忠・科技部長(大臣に相当)は、リトアニア研究評議会(LMT)を訪問し、半導体、レーザー技術、人工衛星分野での提携の可能性について意見を交わした。

なお、台湾の呉釗燮(ごしょうしょう)外交部長(外相)も同時期、経済視察団とは別に欧州を訪問。ブリュッセルで欧州議会議員と会談するなど、欧州連合および各国との友好関係強化に務めた。欧州議会の議員団は今週、台湾を訪問する予定だ。