主に航空宇宙分野向けに、ブロックチェーン技術をベースとする「サービスとしてのソフトウエア(SaaS)」プラットフォームを開発している。宇宙船部品の品質管理向上や品質検査にブロックチェーンシステムを用いることで、コスト削減に加え、サプライチェーンすべての利害関係者に透明性のある情報を提供する。プラットフォームには米IBMなどがパートナーとして参加しているほか、欧州宇宙機関(ESA)からはプロジェクト実施を受託している。先月行われた台湾の経済使節団によるスロバキア訪問を機に、台湾太空産業発展協会と宇宙開発に向け提携することで合意した。
最先端のブロックチェーン技術をデータ分析や人工知能(AI)、プロセスの監視・分析(プロセスマイニング)技術と組み合わせることで、複雑な航空宇宙分野のサプライチェーンにおける間接費用を削減する。同時にエンジニアリングや製造プロセス、品質管理などの自動化を実現し、同分野の顧客企業の競争力を高める。とりわけ◇品質管理データの改ざん防止◇サプライチェーン管理の自動化◇効率的な品質検査プロセス◇サプライチェーンにおける透明性とトレーサビリティ(追跡可能性)の確保――などが図れると期待される。
2019年の設立。航空宇宙のほか、防衛産業、チョコレート生産などの分野でも同社のブロックチェーン・ソリューションは活用されている。12月の7-8日に独ハンブルクにて開催される「ハンブルク航空フォーラム2021」に参加する予定だ。
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