ハンガリーと中国、デジタル化とグリーン発展で提携強化

●2月の中国・中東欧サミットにおける合意を受けたもの

●両分野で中国と正式合意に至ったのはハンガリーが初めて

ハンガリーのラースロー・パルコヴィッチ革新技術相と中国の王文涛商務相は19日、デジタル経済への転換加速およびグリーン経済の発展に向けて提携することで基本合意した。今年2月の中国・中東欧サミットで両分野における提携深化が合意されたのを受けたもので、両分野で中国と正式合意に至ったのはハンガリーが初めて。中国は中東欧ほか50カ国に提携を働きかけている。

基本合意によると、両国は新事業形態・モデルの実用化や学校教育における技能養成、イノベーションにおけるデジタル技術活用などを通し、経済の全ての分野でデジタル化を加速させる目標に向かい協力する。また、グリーンエコノミー、クリーンエネルギーの分野でも、業界戦略や政策と足並みをそろえる形で互恵的提携を確立・深化させる。これにより、発展と環境保護を両立させるグリーン開発を推進する。

パルコヴィッチ革新技術相は、「アジア・西欧間の物流でより大きなシェアが得られれば、ハンガリーは中欧の運輸・物流のハブに育つ可能性がある」と話した。この関連で、ハンガリー東部国境のザーホニーに到着した中国発のコンテナ貨物列車が通算100本に達している一方、貿易の多くが未だに空輸に頼っていると指摘。中国と西欧の鉄道輸送ルートを構成するブダペスト・ベオグラード鉄道幹線の近代化工事を進めていることに触れ、地上輸送の拡大に期待感を示した。

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