PKNオルレン、中欧9カ所に「水素ハブ」を整備

●30年までに年5万トン前後の水素生産能力を整備

●カーボンニュートラルを50年までに達成する目標

石油大手でポーランド国営のPKNオルレンが、国内およびチェコ、スロバキアで「水素ハブ」を9カ所整備する計画だ。生産・供給施設を一カ所に集めるもので、カーボンニュートラル(炭素中立)実現に向けた柱の一つと位置付けている。

オルレンは昨年、欧州水素燃料市場への参入に向けた投資計画「ハイドロジェン・イーグル」を発表した。これを具体化する形で、ポーランドの5カ所、チェコの3カ所、スロバキアの1カ所に水素ハブを設ける。太陽電池、風力発電でハブの電力需要をまかなう方針で、ポーランドのプウォツクとオストロウェンカおよびチェコでは都市廃棄物から水素を得る設備に投資する。これにより、脱炭素・低炭素への動きを加速させる。オルレンのグジェゴシュ・ユージュヴィアク代替燃料部長によると、2030年までに年5万トン前後の生産能力を整備する目標だ。

オルレンはこのほか、水素ステーションの設置も計画している。

ポーランドに54カ所、チェコに22カ所、スロバキアに26カ所、計102カ所に整備する予定だ。

オルレンは50年までにカーボンニュートラルを達成する目標を掲げる。

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