●パイプラインの全長は109キロ、輸送能力は18億立方メートル
●総工費は8,550万ユーロ、来年10月に稼働予定
セルビア政府は1日、ブルガリアと自国の天然ガス輸送網を結ぶ接続管(インターコネクタ)敷設事業が着工したと発表した。セルビアのニシュと、ブルガリア国境沿いのディミトロフグラードを結ぶ全長109キロのパイプラインで、来年10月の稼働を予定する。輸送能力は18億立方メートルに上る。
工事費用総額8,550万ユーロのうち、欧州投資銀行(EIB)からの融資で2,500万ユーロ、EUの加盟前支援措置(IPA)による助成で4,960万ユーロを賄う。このほか、政府が1,030万ユーロ、国営ガス独占体セルビアガスが60万ユーロを支出する。
ブルガリア・セルビア接続管の敷設は中欧・南東欧地域のガス供給を多様化する欧州戦略の一環だ。欧州委員会は2020年、ブルガリア領の工事についても2,800万ユーロ助成することを承認した。