2022/2/23

テクノロジー

スロバキアの新興企業、「世界最小」の非接触センサを開発

この記事の要約

●ワイヤ型のセンサは髪の毛より細い直径3~70ミクロン●IoT、I4.0、各種検知ソリューションに応用可能スロバキアの新興企業RVマグネティックス(RVmagnetics)が、非接触・受動型センサ「マイクロワイヤ」を開発 […]

●ワイヤ型のセンサは髪の毛より細い直径3~70ミクロン

●IoT、I4.0、各種検知ソリューションに応用可能

スロバキアの新興企業RVマグネティックス(RVmagnetics)が、非接触・受動型センサ「マイクロワイヤ」を開発した。同社によれば非接触型センサとして世界最小で、モーター内など他のセンサが使えない部位にも装備できる。応用範囲は大きいが、まずは利益を出せる製品・分野に照準を定める計画で、間もなくその選定段階に入る。

マイクロワイヤは直径3~70ミクロン(日本人の髪の太さは平均70~90ミクロン)、長さ1~4センチ。直径1~50ミクロンの合金製のコア部分に厚さ2~20ミクロンのガラスコーティングを施している。コイルで発生させた交流磁場におけるワイヤの磁気応答を手がかりに、温度、圧力、張力、機械的負荷、ねじれ力、磁界、位置などを検知することができる。小型で丈夫な非接触型センサとして、IoT(モノのインターネット)、インダストリー4.0(工場のデジタル化)、構造ヘルスモニタリング(橋梁、トンネル、ダムなどの損傷・劣化の検知)、自動車、宇宙工学、スマートマテリアル、医療保健、偽造防止などに応用できる。

創業者のラスティラフ・ヴァルガ教授は、30年以上にわたって磁性物質の基礎・応用研究を続けてきた。社内の開発チームとともに、これまで超えられなかった実用・技術・科学的な制約をクリアする精度の高いセンサをカスタムメイドで作り出している。

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