バス大手ソラリス、「ウルビーノ」のMHVモデルをドイツに初納入

●MHVシステムはディーゼルエンジンと48Vモーターの組み合わせ

●計16台を来年までに納入

ポーランドのバス製造大手ソラリスは2月23日、ドイツ中部ハーナウ市の公共交通会社ハーナウアーシュトラーセンバーンに対して、主力バスモデル「ウルビーノ」のマイルドハイブリッド(MHV)モデルの納入を開始したと発表した。ドイツへの同モデルの輸出は初めて。昨年4月に16台(全長12メートル9台、18メートル7台)の受注契約を交わし、今回2台を納入した。来年中に納品を完了する。

MHV「ウルビーノ」は、出力220キロワット時のディーゼルエンジンと電気モーター(48V)を搭載している。ブレーキ時の回収エネルギーをバッテリーに蓄電し、加速・ブレーキ時にモーター駆動に切り替える仕組みだ。これにより燃費を抑え排出量を低減できる。また、死角を無くして歩行者や自転車の飛び出しなど事故リスクを警告する衝突警報システム「モービルアイ・シールドプラス」を装備し、安全性能を向上させている。

ソラリスはディーゼルバスの排出削減を目的として、2018年に「ウルビーノ」のMHVモデルを発表したが商業生産に至らず、20年に改めて現行モデルとして市場投入した。

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