ナノテクノロジー技術開発 Naco(ラトビア)

ナノテクノロジーを応用したコーティングソリューションを開発している。グリーン水素生産に向けた独自技術の「EHコーティング」は原子レベルで生成される高密度の薄膜で、電極触媒に用いることで接触抵抗を下げ、耐腐食性を高められる。これにより触媒に使われる希土類の量を減らし、グリーン水素生産のコスト削減につなげる。このほど実施したラウンドでは150万ユーロを調達した。

グリーン水素製造に必要なプロトン交換膜(PEM)電解槽は、電極触媒に水の電気分解の効率を高める希少金属のイリジウムとプラチナを使用する。世界的な水素の需要拡大に伴い、これら希少金属の価格上昇が見込まれるが、同社のソリューションを活用することでコストを抑えられるだけでなく、グリーン水素の生産を効率的に行えるようになる。すでに独シーメンスエナジー、韓国現代グループ、米プラグパワーなどの世界大手が同社の技術を利用しているという。

2020年の設立。昨年8月には北欧とバルト諸国のクリーンテック企業のコンテスト「Nordic Cleantech Open」で、最も革新的な企業25社に選ばれた。

SIA “Naco Technologies”

Ganibu dambis 24A-52, LV-1005, Riga, Latvia

Tel: +371 29487783 info@naco.tech https://www.naco.tech/

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