パナソニック、欧州ヒートポンプ需要に手ごたえ

●独開発拠点とチェコ工場を連動、欧州のニーズに合う製品を供給

●欧州のヒートポンプ販売数は2020年に過去最高の162万台を記録

パナソニックのチェコ・プルゼニ工場が、ヒートポンプ式温水暖房機「アクアリア」の需要に手ごたえを感じている。3年前の生産開始以来、高まる人気に増産で対応してきたが、直近では需要拡大のペースが加速しているという。

パナソニックHVACヨーロッパのエンリク・ヴィラミジャーナ社長は「欧州は気候変動に対する意識が高く、環境に優しい家を作ろうという気持ちが強い」とし、ドイツの空調開発拠点とプルゼニ工場を連動させ、欧州のニーズに合った製品を供給していくと抱負を語った。

欧州ヒートポンプ協会が21カ国のデータをまとめた最新統計によると、2020年の販売台数は前年比6%増の162万台と過去最高を記録。売上高も前年から7.4%拡大した。耐久年数を約20年とすると、設置総数は1,486万台と推測される。既存住宅(2億4,400万軒)のうち、約6%に設置されている計算となる。

上部へスクロール