独キャンピングカー大手カルタゴ、スロベニア工場を着工

●投資額は4,500万ユーロ、キャンピングバンを製造する計画

●ドイツではキャンピングカーの人気が一段と高まる

高級キャンピングカーメーカーの独カルタゴはこのほど、スロベニアで新工場の建設を開始した。同国子会社のズパネッチ社長によると、投資額は4,500万ユーロ。建設地は国内北東部のオルモジュで、来年、従業員数160人体制で生産を開始する予定。

カルタゴは2008年にスロベニアに進出し、国内東部のオドランツィでキャンピングカーの製造を開始した。独民放テレビ局RTVによると、カルタゴ傘下の普及型キャンピングカーブランド「マリブー」が同工場でバン(屋根付き商用車)を改造したキャンピングバンを製造する計画だ。

ドイツは欧州販売市場の4割を占めるキャンピングカー大国だ。新型コロナ禍で人との接触やホテルなど宿泊施設の利用が大幅に制限されたことから、キャンピングカーの人気が一段と高まっている。国内業界連盟CIVDによると、2021年は年後半に部品調達の支障で生産が落ち込んだものの、総販売台数は過去最高の13万666台に上った。このうち約5万5,000台を輸出した。

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