トルコのカルサンがルーマニアで電気バス16台を受注、年内に104台を供給

●小型バス「e-JEST」7台と、中型バス「e-ATAK」9台を供給

●両モデルとも基幹部品はBMWが提供

トルコのバス・軍用車両メーカーのカルサン(Karsan)は15日、ルーマニア東部のフォクシャニ市から電気バス16台を受注したと発表した。同社はこれまでに76台の電気バスをルーマニアに供給している。今回の受注分を含めて104台の電気バスを年内に納入する予定で、最終的に同国で稼働する同社製電気バスは180台に拡大する。

受注の内訳は、全長6メートルの小型バス「e-JEST」7台と、同8メートルの中型バス「e-ATAK」9台。両モデルとも独BMWから基幹部品の供給を受けている。「e-JEST」は同社製の電気モーター(最高出力170kW、最大トルク290Nm)と容量44キロワット時(kWh)または88kWhのリチウムイオン電池を組み合わせ、クラス最高レベルとなる210キロメートル(km)の最大航続可能距離を確保している。

「e-ATAK」は最高出力230kW、最大トルク2,500Nmの電気モーターと、BMW製のリチウムイオン電池(44kWh)5つを搭載する。最大航続距離は300kmで、充電時間は交流(AC)急速充電器(44kW)で5時間、直流(DC)コンボ式充電器で3時間となる。

カルサンは電気バスのメーカーとして欧州の上位5社に入る目標を掲げており、ルーマニアをフランスと並ぶ戦略市場に位置付けている。

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