2022/5/4

その他産業

再可エネ設備不足、チェコで顕在化

この記事の要約

●需要が拡大する一方、主要生産国の中国からの供給に遅れ●メーカーは利ザヤの大きい西欧を優先して製品を販売チェコでソーラーパネルやヒートポンプなどの再生可能エネルギー設備が不足している。燃料価格の高騰や地政学的な不安要因を […]

●需要が拡大する一方、主要生産国の中国からの供給に遅れ

●メーカーは利ザヤの大きい西欧を優先して製品を販売

チェコでソーラーパネルやヒートポンプなどの再生可能エネルギー設備が不足している。燃料価格の高騰や地政学的な不安要因を受けて需要が拡大する一方で、主要部品の生産国である中国からの供給が遅れているためだ。メーカーが、利ザヤの大きい西欧を優先して製品を販売していることで、購買力がそれほど大きくないチェコで問題がまず顕在化した形だ。

中東欧諸国のほとんどでは、天然ガスが暖房の主な熱源だ。最近のガス価格高騰や、ロシアが供給を継続するかどうかへの不安を背景に、企業・個人を問わず、再可エネ設備の需要が広まっている。

チェコではさらに、温暖化対策として普及を支援する対象からガスボイラーが外され、ヒートポンプなど再可エネ設備への助成が強化された。これが需要を押し上げ、市場はさらにひっ迫した。

ポンプ・ソーラー発電設備の設置を手がけるゼロ・リビングでは、「助成しても、市場の用意が整っていなければ」効果がないと問題を指摘する。

業界専門家は、この問題が他の中東欧諸国にも広がり、再生可能エネルギーへの移行計画が遅れるリスクがあると指摘する。実際に、スロバキアの利益団体ビルディング・フォー・フューチャーは、「スロバキア市場でも近く影響が目に見えるようになる」と予想している。