●同社は戦争勃発と同時にロシア向け新規投資や受注を停止
●ロシア事業の売上高は全体の約2%
仏エンジニアリング大手シュナイダー・エレクトリックは4月27日、ロシア事業を現地経営陣に売却することで合意したと発表した。当局の承認を経て取引が成立する。売却額は明らかにされていない。同社はウクライナ戦争が勃発した2月24日以降、ロシアとベラルーシ向けの新規投資やプロジェクトの受注を停止していた。
同社のロシア事業の売上高は全体の約2%を占める。同国事業の売却により、最大3億ユーロの正味帳簿価額(NBV)を償却し、推定1億2,000万ユーロの為替換算調整勘定を現金以外で取り消すことになるという。
シュナイダー・エレクトリックはロシアとベラルーシで3,500人を雇用している。同社は「秩序ある撤退」を計画しており、これら従業員の支援に万全を期す意向を示している。