●設計図をコンピュータービジョンで分析し、自動的に問題を発見
●見積もりの失敗や日程の再調整、建築基準違反などが回避できる
着工前検査システムを手がけるイスラエルのファーマス(Firmus)は8日、シード期の資金調達ラウンドで450万米ドルを確保した。建設プロジェクトの初期段階を対象に、データをベースとした意思決定支援および人工知能(AI)ベースのリスク管理の能力を強化する方針だ。
ファーマスは2019年の創業。コンピュータービジョンを用いて設計図などの書類を分析し、自動的に問題を発見する。例えば、情報の欠如や誤りを見出すことで、見積もりの失敗、建設現場での調整、プロジェクトの遅延、日程の再調整、建築基準違反などが避けられる。
ファーマスのシステムは、すでにロジャース・オブライエン、ビルドグループなど米国の大手建設会社で採用されている。
今回の資金調達は、ナヴィタス・キャピタルらがリードインベスターを務めた。