●面積770ヘクタールの農地で20万世帯分に匹敵する電力を発電
●グリーン水素や尿素肥料生産も計画
セルビアで同国初の営農型太陽光発電プロジェクトが始動する。伊再生可能エネルギー大手フィンテルの現地子会社フィンテル・エネルギヤとセルビアの複合企業MKグループは4日、中国電力建設(パワーチャイナ)と提携に向けた基本合意書に調印した。まず数カ月以内に発電能力50キロワットの設備を設けて実証試験を行う。その上で、北部ヴォイヴォディナ県の農地に660メガワット(MW)のソーラーパネルを設置する。3億4,000万ユーロの投資を予定する。
立地はヴォイヴォディナ県西バチュカ郡のクラで、面積770ヘクタールの農地にソーラーパネルを設置する。出力は660MWで、832ギガワット時の年間発電量を見込む。これはおよそ20万世帯の需要に匹敵するという。
第2期プロジェクトとしては、太陽光発電を利用したグリーン水素生産を予定する。また、日量300トンの尿素肥料生産も計画している。