●同社の電池をポールスター車に搭載する可能性を検討
●親会社のボルボ・カーズは先月、ストアドットに出資
スウェーデン自動車大手ボルボ・カーズと中国同業の浙江吉利控股集団の合弁会社で、高級電気自動車(EV)の生産を手がけるポールスター(スウェーデン)は24日、高速充電地技術を開発するイスラエルのストアドットと戦略提携を結ぶと発表した。同社の電池をポールスター車に搭載する可能性を検討していく。出資額や比率などは未公表だ。ボルボ・カーズは先月にも、投資子会社を通じてストアドットに出資しているが、それが今回の提携と関係しているかどうかは明らかでない。
ストアドットは5分充電で航続距離160キロを達成する電池技術の開発に取り組み、2024年の量産化を計画する。今月には、中国のEVEエナジー(恵州億緯鋰能)と提携して開発した、300×100ミリのポーチセルの性能を示す動画を公開。わずか10分で電池容量の0%から86%まで充電できることを示した。
充電器は135アンペアで充電を始め、69%に達した7分33秒後に電流を弱めた。電圧は常に4ボルト前後で、容量24アンペア時(Ah)のセルが10分で20Ahまで充電できた。充電中の電池温度は最高33度だった。