ポーランドの4月鉱工業生産13%増、上げ幅は3カ月連続で縮小

●縮小は製造業の上げ幅低下が要因

●主要産業の自動車は前月の2.7%減から9.4%の増加に転じる

ポーランド中央統計局が20日発表した4月の鉱工業生産指数は前年同月比で13%増加したものの、上げ幅は前月の17.3%を4.3ポイント下回った。上昇率の低下は3カ月連続。構成比で約8割を占める製造業の上げ幅が前月の12.4%から11.7%に下がったことが大きい。生産高は鉱工業34業種のうち30業種で増加した。

上げ幅は「金属製品」で前月の29.2%から22%へと縮小した。このほか、「コークス・石油精製品」が1.5ポイント減の23.9%、「ベースメタル」が5.8ポイント減の19.1%、「化学品・化学加工製品」が6.3ポイント減の15.6%、「機械・設備」が3.1ポイント減の14.7%へと後退している。

「コンピューター・電子・光学機器」は8.7%減少。「電気設備」は下げ幅が1ポイント増の6.7%に拡大した。主要産業の「自動車・トレーラー」は前月の2.7%減から9.4%の増加に転じた。

財別では中間財が9.8%、エネルギーが27.3%、資本財が12.9%、非耐久消費財が14.8%増加。耐久消費財は1.2%減少した。

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