三菱電機がトルコ拠点に新工場設置、給湯空調機の需要増に対応

●投資額は14億4,400万リラ(約130億円)

●年産能力をヒートポンプで30万台、ルームエアコンで110万台に拡大

三菱電機は5月27日、トルコ西部マニサの空調機生産拠点に新工場を建設すると発表した。ヒートポンプ式暖房・給湯器「Air To Water」とルームエアコンの生産体制を強化し、同国と欧州における需要増に対応する。投資額は14億4,400万リラ(約130億円)。

欧州では脱炭素政策を背景に、暖房・給湯用の熱源を化石燃料使用のボイラーからヒートポンプに置き換える動きが活発化し、Air To Waterの需要が急速に伸びている。また、猛暑日の増加など気候変動に伴う影響によりルームエアコンが必需品に変わってきており、さらなる市場拡大が見込まれる。

新工場の設置により、同拠点の年産能力をAir To Waterで現在の20万台から30万台に、ルームエアコンで80万台から110万台に拡大する。2024年2月の操業開始を予定している。

マニサ工場は子会社の三菱電機エア・コンディショニング・システムズ・マニュファクチャリング・トルコ(MACT)が運営する。現工場の面積は4万平方メートル、従業員数は約630人。今回の投資では設備類の省エネ性能の向上や自然エネルギーの活用などを通じ二酸化炭素(CO2)の排出削減も進める。

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