●シェルはポーランド子会社を通じ事業免許の入札に応札
●同国は40年までに洋上風力発電容量で11GWの達成を目指す
英蘭系石油メジャーのシェルは13日、ポーランド完全子会社のアンバー・バルティックウィンドを通じて、バルト海洋上風力発電事業免許の入札に応札したと発表した。免許取得を目指す国内外の大手企業の列に加わった格好だ。
ポーランドは2040年までに洋上風力発電容量で11ギガワット(GW)の達成を目指す。シェルでは、今回の入札後に建てられる設備がその達成に貢献するとコメントしている。バルト海には風力発電設備を設置する余地がまだあり、情報サイト「ユーロウィンド」は50年までに28GWを整備することも可能と推測する。
今回の免許入札には、独RWEが全11区域で応札したほか、ポーランド国有のPKNオルレンとPGEが別々に複数の区域で応札した。また、PGEはデンマークのオーステッドと1区域で共同入札した。両社はこの区域に隣接する地区で洋上風力発電所を合弁で開発している。
そのほかの参加企業は、◇英SSEリニューアブルズと西アクシオナ・エネルヒアの連合◇仏トタルとポーランド国営鉱業のKGHMの連合◇浮体式洋上風力発電を手がけるアイルランドのシンプリーブルー◇スウェーデンのエオルス(Eolus)ヴィント。