スロバキアと台湾、民事・商事司法協力で協定調印

●台湾とEU加盟国が民事・商事司法の協力協定を結ぶ初のケース

●スロバキア議会副議長らの訪台を機に締結

台湾とスロバキアは8日、民事・商事司法協力で一致し、協定に調印した。昨夏の刑事司法協力協定に続くもので、両国が相互提携を強化する意志を改めて示した形となった。台湾と欧州連合(EU)加盟国が民事及び商事司法における協力協定を結ぶのはこれが初めて。

台湾法務部(法務省)によると、今回の協定は民事・商事に関連する案件について両国当局が情報を共有し、司法協力の要請に応えることを奨励するもの。提携を深めるために定期会合を持つことも予定される。

呉釗燮(ごしょうしょう)外交部長(外相)は、「司法における両国の包括的協力に向けた新たな一里塚」とし、「台湾の人々の自由と権利を拡大するとともに、スロバキアとの絆を強めるもの」と歓迎した。訪台中のミラン・ラウレンチーク・スロバキア議会副議長も「両国の友好関係を強化する新たなステップ」と位置付けた。

今回の協定は、ラウレンチーク副議長率いるスロバキア訪問団が台北を訪れたのに合わせて調印式が行われた。

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